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- 2010.11.11 Thursday
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365日読書日和
魚類や甲殻類などの生物の体を透かし作った『透明標本』。
透明骨格標本は、分類学や比較解剖学、発生学の研究技法のひとつ。
骨格を観察するためには、古くから物理的に骨格以外の軟組織を除去して作製した骨格標本が用いられてきました。しかし、小型の魚類や発生途上の胚では骨格標本の作製は困難です。骨格間の立体的配置、骨化の進んでいない軟骨組織、微細な骨格要素を損なうことが避けられないからです。微細な骨格の観察には軟X線による写真撮影も使用されるが、立体構造の観察に難があるし、軟骨の観察も困難。
透明骨格標本はこれらの難点を克服し、小型脊椎動物や脊椎動物の胚の骨格要素を観察するために編み出された第3の技法であり、「たんぱく質を酵素により透明にし、硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色をする」という骨格研究の手法として確立された形態で、鉱物のように幻想的な美しさを持つものです。
標本は完成までに、小さい作品だと約3カ月〜、大きい作品では約1〜2年半もかかるほか、製作途中で形が崩れたり、染色を失敗したりする場合もあるといいます。
朝日新聞、サンケイエクスプレス、Newtonなど各メディアで話題沸騰の『透明標本』。骨が染められ筋肉が透明になった魚類や甲殻類などの標本たちが、清涼感、浮遊感とともにアナタに迫る写真集。未体験の驚きと感動、新たな芸術。噂の透明標本写真集。
Amazonより【著者からのコメント】
『透明標本』。標本という印象からはあまりにもかけ離れた存在です。生物であり ながら、目に写る造形は、まるで鉱物によって形作られたかのような美しさです。
元来、「たんぱく質を酵素により透明にし、硬骨を赤紫、軟骨を青色に染色をする 」という骨格研究の手法として確立された形態であり、完全な透明感にする為には非 常に長い時間を要します。現在この美しさを、「命」を身近に表現するインテリアとして。 またそのビジュアルを生かし、様々なデザインに出来るのではと活動をしておりま す。主に魚類を作成しておりますが、両生類、爬虫類、甲殻類、小型の哺乳類や鳥類な ども手がけております。また、一般に骨格標本としては難しいとされるサメやエイなどの「軟骨魚類」や、 イカなどに代表される「軟体類」も美しくその姿を変えることが可能です。
『透明標本』が作り出す美しくも不思議な世界をどうぞご覧ください。
著者 冨田伊織
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